特別名勝・特別天然記念物に称される上高地は、梓川に架かる河童橋から見上げる山々、大正池や明神池など、穢れなき自然を満喫いただけます。日本屈指の山岳景勝地として、年間150万人もの人々が訪れ賑わいをみせています。
爽やかな風の中、白樺の映える高原のハイキングといえば乗鞍高原です。三本滝・善五朗の滝・番所大滝の乗鞍三名滝の滝めぐりも人気です。乗鞍岳の標高2,700mまではバスが走っています。3026mの頂上まで登山を気軽に楽しめます。様々な高山植物の宝庫です。「ご来光バス」として早朝の便もあり、絶景を満喫できます。乗鞍岳の東側山腹に湧き出ている白骨温泉は、深い樹林と湯川渓谷に囲まれた野趣あふれる温泉地です。
山の詩人「尾崎喜八」が讃えた美ヶ原高原。夏には、放牧の牛たちがのんびりと草を食み、可憐な花たちが風に揺れます。標高2000mに広がる高原からは、北アルプスはもちろん浅間山、南アルプス連峰、富士山も見渡せる360度のパノラマが広がります。美ヶ原高原の南東に扉峠をはさんで、南側の高ボッチ山とともになだらかな山容を見せる鉢伏山。ここから眺める日本一の高原台地はまさに美ヶ原の密かな見所です。高ボッチ高原から見る諏訪湖は、映画「君の名は」のクライマックスシーンの聖地として人気上昇です。
大町は、日本一の黒部ダムの豪快な景色が見事です。長野オリオンピックの会場になった白馬から栂池にかけてはスキー場やアウトドア施設が多いので夏でも冬でもスポーツ天国です。美しい稜線を楽しめる白馬八方尾根までリフトが上り、雄大な景色が楽しめます。安曇野は水田やワサビ畑が広がるのどかな里で、絵本作家いわさきちひろの愛した田園風景に浸ってみるのもよいですね。
安土桃山時代末期-江戸時代初期に建造された天守は国宝に指定され、城跡は国の史跡に指定されています。戦国時代そのままの天守を残す松本城は、北アルプスをバックに松本のシンボルとして多くの方に親しまれています。
中山道、木曽路十一宿に描かれた江戸時代の宿場町がそのまま面影を残していまでも残っている風情は、タイムスリップしたかのようです。芭蕉が偲んだ悲運の名将木曽義仲に関する史跡も多く、歴史ファンの心を揺さぶる旅路が待っています。また、愛らしい木曽馬と戯れたり、御嶽山を望む開田高原の広大な景観も素敵です。本当に星が降るような夜空を見上げるひとときはきっと素晴らしい思い出となることでしょう。
日本酒と一口に言っても、いろんな種類があります。純米酒は、原材料が米と米麹のみのものをさします。米の精米歩合によって、またこれに醸造用アルコールを加えた度合いによって下記の表のような種類に分けられます。お米の内側に澱粉が多く、外側にアミノ酸やたんぱく質、脂肪が多く含まれています。精米するほど透明できれいな香りの高い美酒となります。精米度が低いものは、雑味が多く味も個性的になりますが、日常飲みやすい価格帯となります。
お米だけでは重い味になりやすいため、きりっと後味を軽く引き締めるのに醸造用アルコールが添加されます。
醸造用アルコール | |||
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精米歩合 | 無添加 | 規定(10%) 内添加 |
規定以上添加 |
50%以下 | 純米大吟醸酒 | 大吟醸酒 | 普通酒 |
〃 | 特別純米酒 | 特別本醸造酒 | |
60%以下 | 純米吟醸酒 | 吟醸酒 | 普通酒 |
70%以下 | 純米酒 | 本醸造酒 | 普通酒 |
70%超え | 普通酒 | 普通酒 | 普通酒 |
甘口、辛口、端麗、濃醇の違いは、下記の表にある通り、酸度の大小と、日本酒度のプラスマイナスにより味が変わります。
日本酒度 | ||
---|---|---|
ー 方向 | 十 方向 | |
酸度 小 | 端麗 甘口 | 端麗 辛口 |
酸度 大 | 濃醇 甘口 | 濃醇 辛口 |
米麹が、米の澱粉質を糖分に変えます。この米麹によって出来た糖分をアルコールに変えるのが酵母の働きです。酵母には数えきれないほどのたくさんの種類があります。その酵母のひとつひとつが特徴が違い、味や質の違いになるため、各蔵によってさまざまな味のお酒が誕生します。
酒造りに適した米を、酒造好適米と言います。食用の飯米とは、別な品種です。 『心白がある』『大粒』『良く溶ける軟質性』『タンパク質や脂肪が少ない』等の違いがあります。どの酒米を使うかによっても当然味が変わります。
日本酒は、貯蔵する前に1回、出荷する前に1回と通常2回火入れ(加熱殺菌・約65度)をします。約65度で加熱殺菌します。雑菌等を抑えるためです。 生酒と言うのは、この火入れを全くしないか1回しかしない下記の3種類があります。
生酒 | 火入れなし | 本当の生なのでフレッシュ まさにしぼりたて |
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生貯蔵酒 | 瓶詰め時に1回火入れ | 生で貯蔵熟成したものを、瓶詰時に火入れ |
生詰酒 | 貯蔵時に1回火入れ | 火入れをして貯蔵熟成する 秋のひやおろし等 |
本来「生」とは、非加熱処理の「生酒」で、中の酵母が生きていているものです。 火入をしてしまうと、生きた酵母の若々しい香りや味わいはなくなってしまいますが、保存性は良くなります。
生酒でないものもいいお酒は、できるだけ冷暗所で保管ください。扱いが悪いと味が変わってしまいます。こだわりの酒蔵は、保管管理の安心できる酒屋には、特別な限定酒を直接分けてくれますので、当店でも品質を落とさないように大事に保管し取り扱っています。
新米が出回る10月から、酒蔵は新酒仕込みが始まります。10月1日は、酒の日といい、酒造年度は、この日から1年間となります。信州は、冬が厳しいので、それぞれの蔵で工夫して温度管理し、また雪の中で貯蔵したりなど、厳しい気候を生かした酒造りをしています。そのこだわりの信州酒蔵の地酒を、ぜひお土産にお求めいただき、ご家庭で味わってみてください。風光明媚な大自然の恵みの味と香りで思い出深く、堪能されることでしょう。