おすすめの地酒・酒蔵

大信州酒造 株式会社

「旨い」から「感動」へと昇華し、 幸福実感」を創り出す蔵 「天恵の美酒 大信州」という名に恥じない酒

田中 隆一 社長

東京農業大学醸造学科を卒業し、 常に醸造技術の研鑽を重ね、 「美味しい酒」、「天恵の美酒」を 創り出すことに取り組まれている。

松本と長野に酒蔵を持つ明治21年創業の老舗。長野県で生まれた酒造好適米「ひとごこち」と「金紋錦」が原料米。契約農家と一緒になって極上の酒米に育てている。北アルプス連峰の天然水を仕込水として、手間暇と丁寧な酒造りで格別の切れ味を創りだしている。一口でわかるきめ細やかな舌触りが大信州の隠し味である。

大信州の酒にはかがやきのある淡い生成色(きなりいろ)がある。ほとんどの商品が無濾過だからである。酒が持って生まれた無垢な姿をそのまま瓶に詰めることに努めている。タンクでなく瓶詰め状態で冷蔵貯蔵しているが、手間暇と丁寧な酒造りだからこそできる仕事である。

誕生した1本1本の個性を大切にするため「シングルカスク」で瓶詰めしている。同じ酒種、銘柄でも味わいの違いを体験していただける。旨みがあって「軽快」な味わい。フルーティで華やか、芳醇。飲み飽きしない上品な口当たり、ふくよかな旨み、口中の吟醸香、切れ味。大信州の酒は「軽くて幅がある」この一言で表現される。

【本社/松本工場】 〒390-0852長野県松本市島立2380 電話 0263-47-0895
【豊野蔵】 〒389-1104長野県長野市豊野町浅野772-2 電話 026-257-3472

株式会社 小野酒造店

酒を愛する人々へ、本当に美味い、本物の「酒」を造る。 「夜明け前」の名を冠し、 命に変えても本物を追求する精神の生み出す銘酒。

旧中仙道、三州街道の入り口として栄えた信州小野宿にて、元治元年(1864年)小野庄左衛門によって創業。

早くから備前や播磨等の良質米を原料として仕入れ徹底した精米を行い、優れた杜氏と共に研鑽を重ね、昔ながらの酒造りの手法を守りながら、新しい挑戦を行っている。蔵人達は酒を育む微生物たちと直接ふれあい、しっかりと見ながら微生物の持つ「相互補完作用」を生かした自然な酒造りを実践している。

ブランド「夜明け前」は、近代化と伝統手法、杜氏の新しい試みから生まれた酒。島崎藤村の代表作『夜明け前』は、主人公である青山半蔵(藤村の父島崎正樹がモデル)の鮮烈な生涯を描いた日本文学。島崎正樹は、たびたび小野の地を訪れ、深い繋がりがあり、同酒造店の創業が日本の夜明け前の時代と言われる明治維新前夜である元治元年であることにより、昭和47年に藤村生誕百年を記念して、「夜明け前」の商標ブランド酒の販売を考案された。数々の製品には、藤村の嫡男島崎楠雄先生が、揮毫された「夜明け前 序の章」が印刷されている。「この名を使う以上は、命に変えても本物を追求する精神をお忘れなく」との故楠雄先生との約束を守り、専任杜氏と蔵元によって生み出される酒は、伝統手法を守りつつ、常に新しい挑戦で造りだされている。

〒399-0601 長野県上伊那郡辰野町小野992−1 電話 0266-46-2505

株式会社 田中屋酒造店

良い水を使い、良い米を使い、 そして基本に忠実な良い造りをする こうしてできたあたりまえに良い酒を、 お客様にあたりまえに楽しんで頂きたい。 そんな上質な普段着のような酒を目指している。

明治初年創業。甲斐武田氏の末裔武田貢一が田中家に養子に来た時より酒造業を営んだのがその始まり。奥信濃飯山冬は2mをこえる積雪もあり、酒造りは雪におおわれた蔵の中で行われる。造り水は15kmほどさらに北へ向かった水尾山の湧水を運搬し仕込の全量に使用。

「水尾」という名には水の源という意味。飲んで甘さと透明感を感じるまさに銘水。この水ならではの特長を生かし、香り・味ともに良質で、しかも残らない後切れの良い味わいを実現している。

基本的に重要な部分は手造りにこだわっている。麹は全量箱麹による手造り、仕込み単位は均一な温度管理の可能な1500kgまで。原料米は長野県産の酒造好適米を100%使用し、現在はそのすべてが蔵から5km圏内で栽培されている契約米となっている。地域ならではの地酒という意味で、長野県の開発品種である「ひとごこち」と全国的にも希少品種である「金紋錦」の2品種を使う。地米を使った個性ある味わいの地酒ブランド「水尾」は奥信濃の大自然の美酒。

〒389-2253 長野県飯山市大字飯山2227 電話0269-62-2057

株式会社 湯川酒造店

伝統とは時代と変化をともにし、つながるもの 極寒酒蔵で醸し出される米の旨味の神髄。

木曽谷の奥深く、薮原宿にある湯川酒造店の酒蔵。創業は江戸初期、慶安3(1650)年、2代目湯川九郎右衛門により酒造業が始められた。長野県では2番目の老舗酒蔵。13代目湯川寛雄は歌人でもあり、敷地内の館ではアララギ派の歌人たちが集い、酒を呑み交しながら歌を詠んだという。
その昔、森林地帯である木曽地域では米年貢の代わりに木年貢が課されていた。木の年貢を納めることで領民に米が支給されていた。その米を利用する産業のひとつとして酒蔵が存在し、木曽地域の経済循環のひとつとして発展してきたという。

酒蔵の立地は標高936m。酒造期の厳冬期にはマイナス18℃まで気温が下がり、凍てつく環境であるが、寒さに強い酒造技術により、たくましくも優しさあふれる酒が醸し出されている。木祖村は太平洋に流れ込む木曽川源流の里、その豊富な美しい井水を仕込水に使用している。
現当主16代目湯川尚子は「伝統とは時代と変化をともにし、つながるものである」と捉えている。米の旨味たっぷりのふくよかな味わいと、ピュアで軽快な余韻を感じられる日本酒を基本に、「木曽路」「十六代九郎右衛門」ふたつの銘柄を醸している。

〒399-6201 長野県木曽郡木祖村薮原1003-1 電話0264-36-2030

黒澤酒造 株式会社

八ヶ岳と千曲川の雄大な自然環境の恩恵を生かす。 郷(ち`)の米、郷(ち`)の水、郷(ち`)の杜氏で、 名実ともに本来の意味の郷(地酒)造り。

創業は1858年(安政5年)初代黒澤利左衛門により創業。創業当時は千曲川左岸の河岸段丘に横井戸と千曲川の水を汲み酒造りを始めたが、大正15年、昭和38年、平成13年に井戸を掘り、軟水でとっても美味しい千曲川の伏流水を利用している。

長野県産米にこだわり、大吟醸から普通酒まで全て長野県産米を使用。主たる原料米は長野県産美山錦と南佐久産ひとごこちを使用。自社精米による原料管理を行っている。蔵では、昔ながらの製法「生酛造り」に力を入れる。通常の倍の時間をかけて酵母を育てる手のかかる製法だが、奥行きのある、旨味たっぷりの骨太な酒となる。特に、お燗は最高。現在、仕込本数の6割近くが生酛造り。ブランドは「井筒長」井戸の守り手の長(おさ)の意味で、ラベルに舞うのは酒の神様“猩々(しょうじょう)”。全量長野県米にこだわり、千曲川の伏流水で醸す、濃醇でやや辛口の味わい深いお酒。

敷地内には酒蔵を改修したギャラリーや酒の資料館も併設している。

〒384-0702 長野県南佐久郡佐久穂町穂積1400 電話0267-88-2002